8−1 スキーをより深く理解するための基本的な原理

ターンするしくみを理解していれば,スキーはマスターしやすくなる

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はじめてのスキー
 さて,あなたが初めてスキーをはいて,斜面に立っているとします.真っ直ぐに斜面を滑りおりようと思えば,板を斜面の下に向けて,直立していればいいのですから,初めてでも出来ます.しかし,左右に曲がる時は,一体どうすればいいのか分かりません.著者も高校の修学旅行で初めてスキーをした時,サッパリ分かりませんでした.インストラクターの方のアドバイスによれば,「ハの字に開いて立ち,右足に体重を乗せれば左に曲がることができ,逆に左足に体重を乗せれば右に曲がれます.」ということでした(右図).確かにそうすれば曲がることができるようになり,スキーを楽しむことができました.

 

スキーは誰もが向上心を持ってしまう魅惑的なスポーツ
 人間欲張りな生き物です.このようなボーゲンと呼ばれる滑り方でチョロチョロ滑るだけでは,すぐに飽きてしまいます.もっと上手い人のように流れるような美しくカッコイイ滑りがしたい!そう思ってしまいます.誰もがゲレンデの上では探求の人となり,真剣に悩みながら練習に励んでしまうのです. しかしボーゲンからこの先どうすれば,上手い人のように滑ることができるのか分かりません.やはり子供の頃からスキーに親しんでいなければならないのかと思ってしまいます.しかしそんなことはありません.むしろ大人だからこそ,スキーという運動を明確に理解し,合理的なスキー技術を身につけることができるのです.

 

ターンするしくみを理解していればスキーは簡単にマスターしやすくなる。
 スキーは左か右に曲がりながら斜面を滑りおりていくスポーツです.スキーでは曲がることをターンするといいます.ターンが発生するしくみを理解すれば,悩むことなくターンを行うことができるようになります.

スキーの運動を理解する上で,基本となる理論があります.「慣性の法則」と「引力」と「円運動」と「作用反作用」の「力の分解」の5つです.少し難しいかもしれませんが,身近な現象で説明しますから理解していただけると思います.



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