8-2 スキーをより深く理解するための基本的な原理

慣性,引力

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慣性の法則(宇宙でボールを投げたら..)
慣性の法則とは一言でいうと,「止まっている物体は止まり続けるし,動いている物体は動き続ける.」ことをいいます. 例えば床の上にボールがあります.ボールに何も力が加わらなれば,ボールは永久に止まったままです.今度は空中に投げられたボールがあるとします.ボールはある速度で飛んでいますが,だんだん速度が落ちてきて,地面に落ちて転がって最後には止まってしまいます.しかし空気抵抗も地面もない宇宙空間でボールを投げたとしましょう.時速150Kmで投げたとします.ボールに加わる抵抗は何もないのでボールは1時間後も1年後も150kmで飛び続けます. もし慣性の法則がなりたたない世界だったとすると大変ことになります.地面のボールが風も吹かないのに突然動きだしたり,バッターに向かって投げたボールが突然空中で止まってポトリと地面に落ちたりしてしまいます.ですから慣性の法則とは私たちが意識もしないほど当たり前のことなのです.

 

引力
地球や太陽のように非常に重い物体には,大きな引力が存在します.物体が重いほど大きな引力が生まれます.私たち人間のように60Kg程度の物体にも引力はあるにはあるのですが,非常に小さな引力しか存在しません. もし引力がないとすると大変なことになります.引力がないと地面を蹴ってジャンプすると,宇宙空間まで飛んでいってしまいます.私達が地面の上に立っていられるのも引力のおかげです(上図). 地球が太陽から離れずに,太陽をまわっているのも引力のおかげです(下図).引力は2つの物体の距離が遠いほど小さくなります.もし地球が太陽系よりもっと遠いところにあれば,太陽の引力などにつかまらずに,宇宙の果てまで飛んで行ってしまうでしょう.